飲食店はやり方次第で、売上は伸びます。
目標金額を設定することはもちろん大切ですが、金額だけにとらわれると質の悪い料理ができてしまったり、利益だけを求めるようになって品質が落ちてしまいます。
全ての事業に言えることは、お客さんがいるから成り立ちます。自分思考で物事を考えてしまうと、あなたの料理はお客さんが求めているものと真逆になり、売上100万円も夢のままです。
現在、私は飲食店とトレーニングジムを経営し、年間2800万円ほどありますが、最初からこれだけの売上があったわけじゃありません。今やランチ時は並んで待ってくれていますが、開けた当初はガラガラだったり、友人を誘ってなんとか席が埋まる程度でした。
また、ディナー時も一緒です。開店しても誰も足を運んでくれることがありませんでした。
しかし、思い切ってやり方を変えると徐々にお客さんの足並みが増え、それと同時に売上も右肩上がり。
※ここで注意して欲しいのが、一気に売上が上がったわけではありません。『徐々に』です。
私が思い切って変えたやり方は以下です。
・テイクアウトをできるようにする
・席数を増やす
・提供する料理を少なくする
・料理単価を下げる・上げる
・今の料理を横に広げる
・営業時間を短めにする
・オンラインでも販売する
もともとは祖父が経営していて私で2代目です。祖父の時代は、インターネットもない時代です。多くの人は飲食店はインターネットと無縁と思っています。しかし、インスタ映えやインパクトのある料理が目立つ今の時代に、オンラインに足を踏み入れないのは負けたも当然と思ってもいいかもしれません。
私のお店はインスタ映えやインパクトのある料理はしていませんが、飲食店ほどオンラインにも力を入れることが何より重要だと実感しています。そうすれば、より力を増す糧になることを強く言わせてください。
コロナ禍で打撃が多かった飲食店もあるかと思いますが、オンラインでアピールしていた、販売していたおかげで常連客はもちろん新規客も絶えず足を運んでくれています。
では、私が思い切って変えた7つのやり方から、重要なことを深掘りしていきます。
売上100万でも利益充分ならそのまま続けること
世の中にはめちゃくちゃ高い商品が売っていても、買う人がいます。正直、大半の人は不必要でガラクタな商品かもしれませんが、ある人にとっては便利で役に立つから高額でも買うわけです。
飲食店の多くはお客さんの腹を満たせればいいと思っていますが、そうじゃありません。腹を満たしたいなら、食べ放題に行くはずですよね。考えてみるとわかりますが、「食べてみたい」と、お客さんに思わせることさえできれば高い料理であってもお店に足を運んでくれます。
で、多くの人は売上を伸ばすためにどうしたらいいのか考えますが、私は利益をどう確保するかをこの本を読んで考えるようになりました。簡単にいうと、「利益=給料」です。
売上があっても利益がなければ、寝る場所もないのと一緒です。
例えばスーパーに行った時に、商品の値段を観察すると、この値段で利益はどれぐらいあるのか、100個売れた場合利益はどれだけあるのか想像するだけで、経営思考が身につきます。
ただ単に、売るんじゃなくてお客さんが望む料理を出すことができれば、売上100万円であっても必ず利益は確保できます。
また、次のようなことも考えるべきです。
料理単価は売りたい層によって分けること
世の中お金持ちだらけではありません。手取り20万円のサラリーマンや、贅沢できない主婦さんも多くいます。
けど、食べないわけにはいかないので、売る層を分けることです。
どういうことかというと、
・贅沢できない人には値段は安いが、贅沢感のある料理を提供する。
・お金がある人には、値段が高い贅沢な料理を提供する
美味しいのはもちろんですが、イメージを装うことが大事です。詐欺じゃありませんよ
いろんなお客さんを見ていますが、お金がある人は高い料理であっても食べてくれ、お金がない人は安いものしか食べませんが、ここにきたら贅沢できると納得して帰ってくれます。言わば、リピーターを自ら作りにいっています。
今の料理で横に広げていく
私はコロナ禍をおきに営業時間を短縮したのですが、短縮すれば売上が落ちるのも当然です。
しかし、短縮する代わりに、料理を横展開することにしました。
私のスタッフにパンを作れる子がいたので、オーブンを購入し今の料理をパンで楽しむモーニングを始めました。
たまたまスタッフに、パンを作れる子がいたからできたんでしょ
そう思われるかもしれませんが、〇〇×△△を常に考えていたからこそ実現できたし、コミュニケーションをとっていたからこそできたと言えます。
私は、今の料理だけに依存しないことが大切だと思っています。寿司に中華は合うかもしれませんが、かけ離れていますよね。訳のわからない料理ができてしまいます。じゃなくて、かけ離れていない組み合わせの料理を作り、レシピに加えていくこと。
メニューに出して見て、反響がないなら次に行く。常にアイデアを探し、試してみる。このポジティブ思考であるからこそ私は前に進めていると思っています。
しかし、人が来なければメニューに出しても頼んでくれません。
今から言うことも経営思考なんですが、「人がいる場に、商品をおく」を常に意識しています。
人が常に行き交う場(オンライン)を使い販売する
人がいないのに、待っていても人は来ません。
繰り返しになりますが、「人がいる場に、商品をおく」を常に意識しています。
人通りがある場に商品をおけば、100人中1人が買ってくれ、嬉しい気持ちになりますよね。
それを1000人、1万人と増やせるのがSNSです。
先ほどの話になりますが、〇〇×△△を常に考えていてSNS(インスタ)と掛け合わせることができるホームページを作りました。
インスタには料理の写真を載せたり、過程を載せたりしホームページで購入できますと見ているユーザーを流していきます。
また、お店とホームページには常に掲載しているのですが、気に入ってくれたお客さんだけ公式LINE(クローズド)に登録してくれます。
リピーターは勝手に集まる
クローズドに集まるお客さんは、お店を気に入ってくれていて、いずれ常連客になる可能性があります。
リピーターとは、そう言うものです。
私は、クローズドにお客さんを集めることを目標にしています。と言うのも、クローズドに集まるお客さんは、上辺だけの層がいないので、購入率が高くなります。
もう少し詳しくすると、クローズドにはSNSより先に「仕入れ情報や、新鮮な魚を入手、使えるクーポンを配る」など、配信します。クローズドに集まるお客さんは、お店の最新情報を知りたいので、一足先にお客さんにお返しする。
ひと段落したら、SNSに写真をアップし値段をあげて提供する。
クローズドでは、1000円で売る
SNSでは、1200円で売る
それだけ、一つの料理で2つの利益を確保できます。
不公平、詐欺と思うかもしれませんが、これが経営です。
特に大手企業は使っています。
「今登録すると2000円OFFクーポンプレゼント!!」
こんな言葉見たことあるかもしれません。
あなたも経験あるかもしれませんが、「せっかく貰ったクーポンで、何か買ってしまった」
私もAmazonで経験済みです。。
それを飲食店でも利用することです。
私はLINEを使ってますが、メルマガでもなんでも構いません。とにかくお店を気に入ってもらうことにアイデアを絞り最善を尽くしお客さんをクローズドにどんどん集める。
この記事に書いてきたことを、全部する必要はありません。あなたに必要なものだけをピックアップし、最善を尽くせるものから始め、めいいっぱい力を出せる許容範囲を攻めていくことで、今の売上を2倍、3倍に上げることができます。
何をし、何をしない
しっかりメリハリをつけてやるべきことを明確にすると、今後の景色は明るくなります