・メダカを元気に育てたい
・屋内か屋外どっちにしよう
・水槽に原因がある?
初めてメダカ飼育をする方、メダカを育ててるけどなぜか元気がないと悩んでいませんか?
また、屋内か屋外かどっちにしよう……
結論から言うと、メダカは屋外飼育をおすすめします。
なぜなら、屋内だといちいちシンクや外に水槽を持ち運んで掃除をし、もし床が濡れてしまったら掃除が二度手間になってしまう恐れもあります。
また、屋内だと窓を開けない限り、風が吹き込まないため、メダカの酸素不足の原因になります。
『エアレーションすればいいじゃん!』
そう思った方もいるかもしれませんが、水草や他の生き物と共存しておけば、自然のエアレーションが生まれるので問題ありません。
しかし、水槽が小さいと水量が少ないので、餌の食べ残しやフンによる水質の悪化が起き、水替えも頻繁に行わなければならず、コケや藻が生えるリスクが高まります。
また、コケや藻の除去作業にタエビ(ミナミヌマエビ)が活躍しますが、成長が非常に早くタエビが頻繁に食べるわけではないので、水槽は慎重に選んだ方がいいでしょう。
そんな方のために、メダカ飼育に最適な容器や水草、気温対策などをご紹介します。※あくまでも目安としてご参考にしていただけたらと思います。
ちなみに、メダカの元気を把握するには、このように餌を撒いてすぐ食べに来るか来ないかで判断します。
メダカの成長は水槽の環境、大きさで差が出ます
これはごく当たり前の話ですが、メダカの生息地は田んぼや川辺ですよね。広々とした環境で育つメダカと、室内用鉢で育てるのとでは成長に差が出るのは当然です。
人間も同じで行動範囲が狭いと同じルーティンになり、毎日一緒と感じることってよくあると思います。
広い世界で多くのメダカと会話して隠れて遊んだ方が元気になりますよね。
しかし、田んぼで見る分には問題ないですが、いつでも楽しみたいので家で飼いたいはず。集合住宅や一軒家など庭があるかたない方も多いですよね。様々な環境の中で育てるための水槽の選び方、大きさを比較してながら私が使っている3つの水槽をご紹介します。
メダカの水槽は60cm以上が理想
メダカを飼育するにあたっての基礎知識として、ある程度の水量が必要です。
理由としては、水量が少なくなればなるほど、餌の食べ残しやフンによる水質悪化のリスクが伴います。
理想としては、60cm以上の大きな水槽がおすすめ。この程度以上なら水質も安定しやすく、60cmサイズで25~30匹ものメダカを遊泳させられるため、優雅なビオトープも楽しめます。
大きい水槽で自然に近い環境で飼育する
メダカが元気に成長できる理由は自然界に寄せることです。
自然界にいるメダカは、田んぼや川に生息し、栄養豊富で広々とした環境にいます。大きい水槽で水草や自然界の生き物との環境を作ってあげることが最大のポイント。
水槽の中を自然界に寄せることで、メダカも元気に成長してくれます。
例えば、薄いグリーンウォーターを維持し、赤玉土を置いたり、ウォーターマッシュルームやロタラ ロトンディフォリアなどの水草を見栄え良く植えていけば自然に近いビオトープができます。
メダカの繁殖に貢献する
広々とし、活発に動くメダカであれば、繁殖も活発になります。私のメダカ達は15匹ほど混泳させていますが、全てのメダカが元気で、毎年4~5月は多くの卵をお腹につけています。
水槽の広さ、環境がいいがゆえ、1週間エサをあげなかったとしてもミジンコが繁殖し餌としての役割を果たしてくれるので常に順繰り回ってめちゃくちゃ元気になっています。
水槽が大きければ大きいほど、面倒を見ることが少なくなります。ずっと見てたい気持ちもありますが、仕事もありますし他の楽しみもあるので、メダカを買うならできるだけ大きい水槽に課金しましょう
水温が安定する
大きければ大きいほど、水温は安定します。
極端な例になるのですが、北海道の真冬時にコップ一杯と海を1時間観察したとき、どちらが早く凍りつくか、言わなくてもわかるかと思います。
私たちが飼育できる大きさはある程度決まっているので、メダカを買うならメダカのためを思ってなるべく大きい水槽にしましょう。
水質が安定し、水換えは不要!掃除はエビに任せっきり!
同じ例になりますが、海に濁った水を入れても濁らないように、メダカが毎回フンをしたとしても水槽の大きさ、水量からすると微々たるもの。
また、本記事の動画にエビ(ミナミヌマエビ)が見えたかと思いますが、水槽の掃除はエビ(ミナミヌマエビ)とタニシに任せっきりです。
撮影時期は2022年6月なのですが、昨年の2021年6月から1年間全く掃除をしていなくても、メダカ達は毎日元気に泳ぎ回っています。
大きい水槽とエビのおかげで水質は維持できるので自然の力というのはすごいなと改めて実感します。
『大きさ』だけで選ばない!広さと水深に注目しよう
水量の他にメダカ飼育の注意点として、水深と広さに注目すること。
人間も同じで狭い、薄暗いところで過ごすよりは広くて、明るいところで過ごす方がいいでしょう。
メダカの多くは田んぼに生息していて、稲や雑草が生えて土作りがされています。
水深は大体20~30cmで広々とした環境で過ごしミジンコやエビ、タニシなどいろいろな生き物とも共存しています。
水田の透明度にも注目して欲しいのですが、透明に近い緑になっています。このことをグリーンウォーターと言いますが、この環境作りを心がけることで、生き物たちはのびのびと過ごすことができます。
グリーンウォーター(青水)とは、植物プランクトンを豊富に含んだ水のことです。 植物プランクトンはメダカや金魚のオヤツ、稚魚の餌に最適なことから、主に稚魚の育成やビオトープでの飼育に活用されます。 特に、稚魚の育成においては常に周りに餌がある環境が望ましいため、グリーンウォーターが理想と言えるでしょう。→ 【水道水からグリーンウォーターを作る方法】
この環境に放つことで自然界にいるメダカのように元気よく動きまわり成長します。
おすすめのメダカ屋外水槽
睡蓮鉢
大きさは直径50cm、水深は30cmです。ギリギリのサイズで過ごしていて藻が発生する率が高いですが、持ち運びやすくメダカを初めて買う方におすすめです!
また、雑草を生やしては刈りを繰り返しているため栄養豊富で濃いグリーンウォーターになりがちです。
メダカを飼育する半年前から水抜きし、雑草を生やしては刈ってを繰り返しているので栄養豊富で濃いグリーンウォーターにすぐなります。(刈った雑草は土の上に置いてほったらかしです。)
エサを与えたら1〜2分程度でなくなるので元気度合いはそこそこです。水温対策は木の板を載せることで影ができ水面の気温上昇を一部防ぐことができます。
水切りカゴバケツ
この水切りカゴ付きバケツは家でのモップがけの時に使用していたもので、もう使わなくなったからメダカ用に使い出したのがキッカケです。
大きさ的には上記の鉢と同じぐらいですが、水深が50cmと深くなっています。
しかし、メダカの動きは鉢よりも元気でエサを与えて40秒ぐらいでなくなる勢いです。
白い水切りの部分には赤玉土を置き、ウォーターマッシュルームを植えています。
この部分に栄養があるため藻が発生します。
トロ舟
メダカ飼育といえばやっぱりトロ舟!よく使われることが多く、すごく使い勝手のいい水槽です。
メダカにとっては狭いと思いますが、屋外飼育に適している水深と広さです。
大きさ70cm、水量60Lも入るため水質や水温の安定、環境維持に手間がかかりません。
2021年6月から使って約1年ほどですが、今のところ生体系に不調は見らず、全てのメダカが元気に泳いでいます。(まだ水換えもしていません)
このトロ舟にはメダカの他にタエビ(ミナミヌマエビ)やヒメタニシ、ミジンコを共存させて自然界に寄せています。
水草はウォーターマッシュルームとロタラ ロトンディフォリアを植えています。
水温対策は木の板を上に載せることで影ができ水面の気温上昇を一部防ぐことができます。